ゴムの木の曲げ方を紹介します

ゴムの木の曲げ方を紹介します

曲げの種類

ゴムの木の曲げ方は生産者によって様々ですが、福樹園での曲げ方は主に「S字」と「螺旋(らせん)」です。

ウンベラータの曲げ

横に向けると曲がりが見えなくなる

フランスゴムの螺旋曲げ

横から見ても曲がっている

S字曲げは横から見るとペターとなって曲がりが見えませんが、螺旋曲げはどの方向から見ても曲がりが見えます。どちらがいいかについては好みの部分が大きいですが、どの方向から見ても曲がりが見える螺旋曲げの方が好まれる傾向にあるように思います。

ゴムの木の曲げ方

ではいよいよ福樹園のゴムの木の曲げ方の説明に入ります。

支柱を2本立てます

フランスゴムに支柱を立てる

支柱を立てます。支柱が鉢から抜けない様にヒモで縛っていますが、ご家庭ではヒモで縛らなくても大丈夫です。

曲げの形を決める

フランスゴムの曲げの形を決める

曲げの形を決めます。フランスゴムなどの曲がりやすい品種の場合は、先に全体の形を曲げて作った方がイメージしやすいのでオススメです。

支柱に固定する様に曲げていきます

支柱に固定しながら曲げていく

ヒモとハナタイを使って曲げの形で固定していきます。ハナタイは植物と支柱を縛って固定します。ゴムの木は曲げると元に戻る力が働き上に伸びようとするので、ヒモで下に引っ張ることで抑えます。バランスを見ながら微調整して完成です

ゴムの木を格好よく曲げるコツ

どの様に曲げると格好よくなるかについては、剪定とのバランスなども関わってくるので説明が難しいですが、一番簡単なのは他の格好いい木をそのまま真似て曲げや剪定を行うことです。格好いい木をたくさん見るとそれだけセンスが磨かれると思います。

AONOKIでS字曲げや螺旋曲げをする場合は、下の段の曲げを大きく、上にいくほど小さくしています。その方がバランスが取りやすいと思います。

太陽に当てて太らせる

曲げた後は太らせることでその曲がりを固定させていきます。太らせるには肥料も大事ですが、十分な光に当てて光合成をさせることが重要になります。春〜夏の暖かい時期であればベランダなどに出して光に当ててあげると早く太って曲がりが固定されていきます。

ウンベラータなど曲げにくい植物を曲げるコツ

今回はフランスゴムでしたので曲げやすいのですが、品種によっては硬くて曲げにくい植物もあります。ウンベラータはその代表で、硬くてポキっと折れやすいので注意が必要です。その様な曲げにくい植物の場合、どうすれば良いかを紹介します。

1.複数回に分けて徐々に曲げる(オススメ)

一度に曲げようとせず、何度かに分けて曲げる方法です。基本的にはこちらのやり方をオススメします。少し曲げてみて、これ以上曲げると折れそうだという一歩手前で固定します。そのまま1週間〜2週間程経ったらまた少し曲げます。これを繰り返すことで硬い木でもある程度曲げることができます。

2.水を切って曲げる

2つ目は、水を切る方法です。5日〜10日程度水を与えないで置いておくと幹が柔らかくなってきますので、曲げれるくらいになったら曲げます。この方法は1度に曲げれるので作業効率は高いのですが、リスクがあるので一般の方にはあまりオススメできません。そのリスクを説明します。

水を切って曲げるリスク

まず1つ目のリスクは、水をどれだけの期間切ればいいかが難しいということです。水をどれだけの期間切ればいいかは、品種や環境などによってかなり変わってきます。水を切り過ぎると枯れることもあるので、見極めが出来ないとリスクが高くなります。

2つ目のリスクは、水をうまく切って曲げれたとしても、その後水を与えた際にポキっと折れたりすることです。

以上のことから、水を切って曲げるよりは、何回かに分けて徐々に曲げる方法をオススメします。

折れてしまったら

もし曲げる際に折れてしまった場合も心配しないでください。ゴムの木であれば折れてもまた芽が吹いてきますので、枝ものとして枝を作りこんでいってもいいし、出た芽(枝)を伸ばしてまた曲げにチャレンジしてもいいと思います。曲げること自体は季節を問わず行なってもいいのですが、折れた際に新芽が出やすい方が安心ですので、春〜夏に行うといいかもしれません。

まとめ

ゴムの木のほとんどは曲げれますが、曲げやすさには違いがあるので事前に確認してください。曲げることができると色々樹形を作れて楽しめますのでぜひチャレンジしてみてください。

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